こんにちは、もけ(@moke__L)です!
仕事で面倒を起こしたくない。
友達関係は円滑でいたい。
恋人と喧嘩したくない。
こんな悩みは誰しもあります。
そんな全ての人に勧めたい一冊が……
「ひとりぼっち」こそが
最強の生存戦略である。
(名越康文 著)
![ひとりぼっちこそが最強の生存戦略である](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2022/01/img_7563.jpg)
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_7393.png)
はい。
久しぶりに良本に
出会ってしまいました。
今回は、本書籍を読んだレビューに加えて、
一部内容の要約もしつつ紹介します!
人間関係を維持するためには、
多くの労力を消費します。
そんな毎日に疲れた人におすすめなのが、今回紹介する「SOLO TIME「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である」という書籍です。
先に全体のまとめです。
「ひとりぼっち」戦略とは
▶自分のための時間を作る
▶「群れ」から一旦離れる
▶いつもの「環境」から離れる
→自由な時間を獲得し、
自分を外から客観視できる
少々長くなっていますが、
それだけ本気でまとめました。
(遠慮なく結論まで飛ばして下さい)
こんな人におすすめ
▶ときどき孤独感を感じる
▶順風満帆でもどこか虚しい
▶自分は何のために生きている?
(という疑問を抱くことがある)
本書籍読了後の感想を交えて解説します。
ぜひ本選びの参考にしてください!
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_7393.png)
あなたに素敵な本との
出会いがありますように。
「ひとりぼっち」こそ最強の生存戦略である‐要約と感想‐
どんな内容の本?
この書籍の著者は名越康文氏、精神科医です。
▶数々の患者とのかかわりで得た経験
▶「私たちの悩みの正体」の解説
▶それに対抗するための具体策
それらが非常に分かりやすく、
そして順序良く解説されています。
書いてある内容はとても身近に感じ、
まるで自分のことのようでした。
名越氏は、私たちが言葉にできない感覚を、的確に表現してくれます。
思わず「うんうん、なるほど…」と納得したり「確かにその通りだ」と驚かせてくれます。
「普通の人生」はこんなに難しい
例えばあなたも、普段生活していて
こう感じることはありませんか?
▶人と比べて落ち込む
▶子供が独立して空虚な気分
▶友達も恋人もいるけど、何か違う
▶周囲は結婚し自分だけ取り残されてる
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_7393.png)
何故だろう。
すごくピンとくる…
身の危険もなく安全で、
明日の食料にも困らない時代。
世の中が豊かになったからこそ、今私たちが求めるのは「まわり」との関係性の維持です。
これは時代の変化の結果……
ある意味宿命の悩みとも言えます。
![人間関係に疲れる](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2022/01/1_img_7552.jpg)
名越康文氏は冒頭で「普通の人生を送る」ことの難しさを解説しています。
察する
空気を読む
阿吽の呼吸
「普通に人生を送る」だけで疲れ果ててしまっても、全く不思議でないくらいに、高度で繊細なバランス感覚が求められる社会に私たちは生きているということに気づかされます。
SOLO TIME「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である (著:名越康文)
日々交わされる会話ややり取りは、
中々に難しいバランス能力を要します。
それでもSNSをはじめ「人とのつながり」は広がっていく一方。
つながりの豊かさは、同時に「関係性の維持」の大変さもはらんでいるのです。
本書では冒頭のような悩みを持つ理由を
以下のように結論づけています。
「人間関係が人生の全て」になることが、現代人特有の不幸を生み出している。
SOLO TIME「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である (著:名越康文)
読みながら、改めて自分を振り返ると…
確かに思い当たる節はありました。
みなさんはどうでしょう?
「まわりとの関係性の維持」にばかり、
心をすり減らしてはいませんか?
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_7393.png)
「人とのつながり」から
解放されるため……?
だからって「孤独」を
選ぶなんて寂しくない?
ではなぜ「ひとりぼっち」が必要なのか。
私たちを苦しめる「心の中の他人」とは一体誰なのか。
「心の中の他人」に圧をかけられる
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/04/friends_hagemasu_woman.png)
「じゃないと周りにこう思われるよ」
人にどう思われてるかな。
この程度じゃ認められない!
あなたは他人にどう思われるのか、
無意識に囚われていませんか?
本書では上記のように無意識に周囲の目を意識し、圧をかけてくる声を「心の中の他人」と呼んでいます。
心の中の他人って誰?
▶自分の中に無意識に出現
▶他者評価・期待に過剰反応
▶「べき」思考で圧をかけてくる
→実際には存在しないのに、
無意識に自分を追い込む
「心の中の他人」がうるさい(私の場合)
![驚き](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_8738.jpg)
「お前はダメな奴!」
「何も出来ていないし認められない!」
私はまさにこの「心の中の他人」に
非常に敏感な人間です。
体型、顔、性格、仕事…
とにかく「(実際には存在しない)他者からの評価」に囚われる。
心の中の他人の声は「こうすべき」「こうあるべき」「自分はダメだ」とプレッシャーばかりかけてきます。
私は常にこの圧を感じており……
自分の全てに自信が持てませんでした。
仕事も不安、世間体も怖い、容姿も醜いと確信。褒め言葉すら「今後の持続的な期待」に感じ、かえって恐ろしい。立派なうつ状態です。(数年前の私)
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_7393.png)
思い返すと…
なんと恐ろしい。
こんなに息苦しい生活はありません。
要するにどんな状況かというと…
自分で自分の自信を砕き、落ち込んでいる状況
![私のメンタル回復方法②](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/04/img_8759.jpg)
「周りから見たら私はゴミ…」
「期待にも応えられない…」
とても息苦しい。
「心の中の他人の声」から
とにかく自由にならねば。
(この本と出会う前ですが)そう思った私は
「ひとりぼっち」の趣味を作りました。
私のこの取り組みの結果は、
驚くほど書籍の内容の通りでした。
aloneとlonelyは少し違う
「ひとりぼっち」という言葉の意味を整理します。
Q.これはひとりぼっち?
・友達も恋人もいない
・まわりからも相手にされない
……孤独な人のこと?
確かにこれも言葉通り……
「ひとりぼっち」という感じです。
ではこれはどうですか?
Q.これはひとりぼっち?
いつもたくさんの人に囲まれて、飲み会ばかりの毎日。でも心の中は孤独感でいっぱい。
後者は、まわりから見たら人気者……
毎日が充実していそうな印象です。
しかし当の本人は「ひとりぼっち」と感じているはずです。
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_7393.png)
そもそも……
「ひとりぼっち=孤独」
なのでしょうか。
「孤独」を表す英語は2つあります。
alone
「ひとり」「孤立」という物理的な意味を指す言葉。(=価値判断を伴わない表現)
lonely
「ひとり」という意味だけでなく、寂しさのようなネガティブな表現も含まれる。
本書籍の中で推奨される「ひとりぼっち」とは、前者のような物理的な意味合いが強いです。
「ひとりぼっち」なんて寂しい!
そう考える人は、無意識に「ひとりで過ごす」=「孤独感(lonely)」をイメージしています。
少し視点を広げると「言葉」の持つ意味や、自分の中にあるイメージも変わります。こういった視点の広がり、受け止め方の柔軟性も「自由」への大事な一歩。
「凝り固まった思考のクセ」は、
出来る限り解消したいものですね。
それでも「ひとりぼっち」は寂しい?
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_7393.png)
何故寂しいのか……
考えてみましょう。
あなたは何故「ひとり」が寂しいのか?
![ひとりぼっちが寂しい](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2022/01/2_img_7550.jpg)
一人で過ごすのが怖い、それは周囲への「執着」「依存心」の強さを表します。
私たちは物やお金を失うことよりも、所属を失うことを強く恐れています。それは要するに「群れへの依存心」です。
SOLO TIME「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である (著:名越康文)
これは成る程……、
思わず納得させられました。
家族、友人関係、LINEグループ、
SNSの繋がり、会社……
これら様々な「群れ」への依存心が
孤独・不安・空虚感を生んでいた……
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_7393.png)
何か…何かが…
分かりそうな気がする!
私の「辛さ」の正体が発覚…!
本書を読み進めていく中で、ふと考えます。
辛かった「過去の自分」と「今の自分」
…この間に起きた変化は何だったのか。
そもそも何故自分は苦しかったのか。
気付きました。
私が自信を失っていた理由は…
(決して自分の人生や健康ほど大切ではない)
つながりへの執着。
(自分が勝手に思い込んでいる架空の)
他者からの期待。
「それに全力で応えるべきだ!」
…というパワハラ的世界線。
(自分が勝手に構築している歪んだ世界)
(誰も人ひとりにそこまで求めていない)
そんな無駄に高いハードルを
無意識に作り、勝手に焦って……
しかも、ちゃんと「そう見えて」いる。
つまり誰がなんと慰めようと、その思い込みが私にとっての「現実」だったワケです。
追い込まれている人には、
1つ厄介で独特な特徴があります。
自分の世界からは外が見えません。
外からは内側の歪みがはっきり見えるのに。
自己肯定感は皆無……
なのに求められるハードルは高い。
(周囲からの期待もハードルも思い込み)
そんな状況は誰だって
重荷に感じます
「心の中の他人」が強すぎました。
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_7393.png)
ネガティブが加速する
悪循環で自分を囲う…。
まさに地獄!
本書を読みながら振り返ると…
いつの間に自己分析が出来ました。
これを読んでくれている方にも、
本当に手に取って読んで欲しいです。
(本当に)
「生きづらさ」の理由を整理したら、
次はそこからの脱出方法です。
本のタイトルの通りですが、
その具体的実践方法を解説します。
「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である‐実践‐
![人間関係の維持は大変](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2022/01/0_img_7553.jpg)
疲れた人はひとりになるべし
虚しさや不安から脱出する。
日々消耗した心を回復させる。
そのためには何が効果的なのでしょうか?
まずは何も言わずに具体的方法から。
その方法は実にシンプルです。
疲れた人が取るべき
最強の戦略☟
「ひとりぼっちの時間」
(=ソロタイム)を過ごすこと
どうやって?
頻度:1週間に一度程度
方法:日頃の人間関係から
切り離された時間を過ごす。
私の実践例
▶夜に一人散歩
▶ひとり旅に挑戦
▶一人で日帰り温泉
▶コメダ珈琲で読書
▶公園でパンを食べる
▶景色のいい場所で座る
本書でも言われている通り、
その気分の回復効果は絶大です。
それで得られるのは「ひとりぼっち」の孤独感ではなく、明るく気分の良い状態です。
いつもと違う場所。
いつもと違う思考。
いつもと違う気分。
コツは「いつもと違う環境」
▶あえて友人と行かない
▶あえてSNSを見ない
そうやって「いつもと違う」環境に身を置くことが、ホッとするための材料です。
寂しいのにあえて一人で?
…そう思う人もいると思います。
騙されたと思ってやってみてください。
もう一度言いますが…
あなたが寂しいのは強烈に周囲に
影響されているからです。
普段囲まれている人やモノ、
集団、所属に依存しているからです。
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_7393.png)
この認知が一番重要。
「仕事依存体質」になってない?
・自由で開放的な時間
・一人で好きなことをする時間
・SNSを見ずに没頭できる時間
そんな「ひとりぼっち時間」を
想像してみてください。
今まで悩んでいた寂しさや虚しさが
少しだけでも楽になるはずです。
もちろん「人間関係」「自分の居場所」の手入れは大事なことです。
ただし、自分の心を削ってまで
最優先すべきことなのでしょうか?
私がハッとさせられた、
本書の言葉をお借りします。
(一部省略)人間関係は、群れの中での居場所を確たるものにするために大切なことです。しかし、群れの中での居場所を確たるものにするために、自分の体や心を消耗させてしまっては本末転倒ではないかと私は考えます。
SOLO TIME「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である (著:名越康文)
もちろん他人の期待に応えることは、素晴らしいことです。でも「他人からの期待には必ず応えるべき」。こういった偏りは危険です。
本書ではこれを「過剰反応」と呼んでおり、人がいかに病的に期待に応えようとしているか、自分では気付けないと述べられていました。
「仕事依存体質」は心に毒です。
私はその価値観を捨てるべく(?)、
転職をしたことがあります。
するといかに「仕事依存体質を促進する空気感」が職場内で漂っていたのかがよく分かりました。
その空気を吸って生きているうちは、
中々気付けないのです。
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_7393.png)
「群れ」とは…
そういう一面も持ちます。
ひとりぼっちが最強な理由
「ひとりぼっち」が最強の
生存戦略である理由をまとめます。
まず前提から
▶人の生き方は自由
▶他人のための人生ではない
▶期待に応えることが全てではない
以下が、本記事で伝えたいことです。
「ひとりぼっち」の強み
▶他人の干渉を受けない
▶自分のための時間を持てる
▶いつもと違う環境に身を置ける
→自分の状況を外から
客観的に見つめ直せる
こんな人は要注意
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/04/img_8739.png)
空気が詰まっています
普段のスケジュールが「他人の期待に応えるための予定」で埋め尽くされてる人は要注意です。
本当に行きたい飲み会?
本当に受けたい頼み?
本当にやりたいこと?
息が詰まっていると自覚した人は、
ひとりぼっち時間を作ってみて下さい。
「自分のための時間」と、
自信を持って言える時間を。
ここで1つ注意点
「ひとりぼっち時間」は、
放っておくと減っていきます。
私たちの日常では、意識せずとも仕事や家族、スマホ、SNSなど「人との繋がり」が絶えないからです。
「ひとりぼっち」時間を作ろう。
…と意識的に実践してください。
「他人からの欲求」「群れへの依存」から一旦離れよう、という気持ちが大事です。
他人に癒しを求めると失敗する
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/04/img_8775.png)
「勝手に傷付くなんて不毛じゃない?」
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2021/05/img_7393.png)
他人に癒しを求める…
そんな人は要注意です。
「疲れを人に癒してもらおう」
→その期待に応えてもらえないと、
かえってストレスが大きくなる。
群れの中で傷付いた心を、
群れの中で癒やそうとする。
これは失敗します。
ひとりぼっちで充電出来るようになることが、気持ちを軽くリセットできる近道です。
最後にもう一つ注意。
スマホは出来るだけ見ないでください。
著者の言葉を借りると、「群れの空気」に触れてしまうからです。
![スマホ依存](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2022/01/0_img_7560.jpg)
(SNSやLINEを見て群れへ戻る)
さあ、これで「ひとりぼっち」時間を作る用意は出来ました。
ぜひ実践してみて下さいね!
結論:「ひとりぼっち」も悪くない。
![](https://moketarou.com/wp-content/uploads/2022/01/1_img_7559.jpg)
最強の薬になる。
いかがでしたか?
一部本書から引用しながら、
感想や実体験をまとめてみました。
以下にまとめます。
ひとりぼっち戦略とは
▶自分のための時間を作る
▶「群れ」から一旦離れる
▶いつもの「環境」から離れる
→群れの外から自分を客観視。
外で自由を感じながら充電。
ひとりぼっち戦略‐注意点‐
▶他人の期待に過度反応しない
▶スマホや友人から離れる
▶他人に癒しを求めない
本記事で紹介したのは、
主に冒頭部分(第1章部分)です。
本書は第6章までで構成されています。
孤独への理解から始まり、そして最後に「もう一度、人と出会う」という章で終わる。
うんうんと共感しつつ、自分を見つめ直せるとても素敵な一冊でした。
気になった方はぜひ手に取って
ゆっくりと読んでみてくださいね。
長々としたこの記事を、
最後まで読んでくれたあなた!
そんなあなたはきっと…
身になる読書ができるはず。
読書が最高の「自己投資」である理由を解説しています。
他にも書籍レビューをしています。
ぜひ覗いてみて下さい!
ありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
私もこの本読みました!
本当の価値を思い出させてくれる本です!
私はこの本で、現代のコミュニケーション能力の高さを日常的に全ての人が求めているからこそ人との関わりがストレスになってしまうという解説に心打たれました!
みちこ様
コメントありがとうございます。
みちこ様も読まれたのですね…!!
確かに、人との関係性の維持にどれだけすり減らしていたか。
それを考えさせられましたね、
共感いただき嬉しいです、ありがとうございます!
もけ