こんにちは、もけです!
「話し方が変われば人生が変わる」
魅力的なキャッチフレーズ…。
実際に読んでみました。
1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えてきた伝説の家庭教師から、「世界レベルの会話の極意」を学ぶことができる。そんな表紙につられて購入してみました。
実際に読んでみたので、ご紹介します!
✔この本を読んでほしい人
・雑談が苦手な人
・説得力をつけたい人
・会話中の無言が苦手な人
・話を短くまとめられない人
・職場で仕事以外の話がうまくできない人
この記事を読めば…
相手の印象にしっかり残る
会話ができるようになりますよ!
世界のエリートが実践している話し方
・会話は内容よりも、印象が大事
まず一番に「なるほど確かに!」
と感じた文章を紹介します。
あなたの言ったことや行ったことなど誰も覚えていません。でも、あなたと接したとき、どんな気持ちになったかは、たいてい覚えているものです。
出典:世界最高の話し方(岡本純子著)
会話の内容は、私たちが気にしているほど人の記憶に残りません。
言われてみると確かにこれは、
思い当たることは多い。
私の身近なところで例を挙げるならば…
認知症の患者さんは、
誰と何を話したか覚えていません
毎日会っている看護師に
毎日「初めまして」です。
➡いつも笑顔であいさつしてくれる相手の顔は徐々に覚えられる
➡反対に、接する機会は少ないが対応が横暴であれば、1度や2度でその人の顔も覚えてしまう
こういう例は病院では
あるあるだったりします。
何を言うかも大事ですが
相手をどんな気持ちにさせるかの方がよほど重要
だということですね。
・二流は口を、一流は目と耳を動かす
人は、「自分の話」をしているとドパミン放出分野が活性化し、気持ちが良くなるという研究データがあるそうです。
ただ、自分が話して気持ちがよくても、
相手を置き去りにしてしまう。
これは二流の方法です。
相手を気持ちよくしてあげるためには、
相手にマイクを向けて話してもらうこと。
相手から【気持ちよく】
話を引き出すため、目と耳を駆使する。
それが「一流は目と耳を動かす」の基本になります。
それでも「自分だって話したい…!!」と思ってしまう人もいるかもしれません。
そこでこ次の言葉を紹介します。
あなたが話す時は、あなたは知っていることを繰り返しているに過ぎない。でもあなたが聞けば、何か新しいことを学べるかもしれない。
ダライラマ
「聞くこと」は「自分にないものごと」を学ぶ機会と捉えられるということです!ポジティブな発想の転換ですよね。
私も病院という職場柄、
人の話に耳を傾ける仕事です。
【生活の知恵】
【戦前戦後の話】
【編み物のやり方】
【その世代ならではの意見】
挙げればキリがないくらい、
耳を傾けることで日々教わっています。
人生の大先輩の話から得られる情報は、私たちの想像を超えます。文字通り長生きしてきた経験が成せるワザですね。
また、私はレズビアンです。
今まで多くのレズビアンと出会い、その数だけたくさんの経験や知識を得ました。住んでいる世界が違う人、見えている景色が違う人、真逆の価値観。聞くことで学べることは本当に多いです。
(一部不真面目な記事ですが)
話が逸れましたが…
では、実際に印象よく会話をするためのルールをいくつかご紹介します。
会話をスムーズにさせるルール
共通の仮想敵を作る
人は共感することで感情が動きます。
「私が」ではなく「私たちが」
と主語を広げて仮想敵を作る
これでより一体感を生み出し、
言葉にも力が宿るのです。
トランプ元大統領の演説を例にします。
彼の言葉や行動は多くの人を惹きつけました。
その要因は何だろうかと考えてみると、
人を良い気持ちにさせることに長けている
共通の敵を作り、恐怖や怒りを煽る
➡人々の感情を呼び起こす
➡そうして人々の行動や動機付けのスイッチが入る
いわゆるカリスマと言われる存在は、どうしたら人々の行動を喚起できるか知っています。具体的には、一体感のある共感状態を作れる人、というわけでしょうか。
人はしくじりからの成功話が好き
これはピンと来る人も
多いのではないでしょうか。
人は失敗談、さらにそこから這い上がって成功するまでのストーリーに共感を示すものです。
決まり切った校長先生の話など
退屈な話には数分も集中が持ちませんよね…
ビフォーアフターを取り入れて、あえてしくじり話をしてみると、一気に親近感も生まれて「私もそういう経験ある~」と共感を生みやすくなるのかもしれません。
ちなみに私も【恥】と【失敗】に満ちた人生です。こうして記事にできるまで何年も苦悩しましたが、今ではしくじり話として笑えるようになりました。
数字は具体的に意味を見せる
以下の表現の違いを感じてください。
(本書を読んで実践してみた)
「数多くの」「約2千人の」
➡丸めた数字はピンとこない
「東京ドーム10個分の」
「去年の今頃と比べると3倍」
➡知っている数字との比較や、相対的な変化率を具体的に示す
けっこう違いますね。
数字を使うときは、その数字にしっかり意味を持たせることが重要です。
数字自体は大の苦手な私ですが、そんな私でも「何となくイメージがついた気になる」表現をされるとスムーズに頭に入ってきます…。(単純)
これは意識することで
今から活用できるコツです!
ツイートなどでも有用ですよ!
「絵が浮かぶ」言葉選びをしよう
同じような理論ですが、
次はこちらを読み比べてください。
・若い男性
・こちらに小走りで向かってくる、ちょうど大学生くらいの年の快活な青年
どうですか?
後者のほうがはっきりとイメージできましたか!?
(この例も、本書を読んで作ってみました)
このように、聞いただけで情景が浮かぶような、「相手が想像しやすい言葉」を選ぶことも大切なんです。
絵が浮かぶ言葉選び
意外とおもしろいです。
表現の幅が広がって楽しい(笑)
文章に個性が出ますから、
皆さんもぜひ試してみてください。
話す対象や中身は一段階絞り込む
特定できる一人の命
と
統計的な命
顔の見える見えないで、人の想像力や共感が及ぶかに大きな差がでます。
一人の死は悲劇だが、
数百万の死は統計上の数字でしかなく聞こえる
先ほどの「絵が浮かぶ言葉選び」に通じますが、
彼は家庭的な人
彼は、毎日朝5時に起き、家族4人分のお弁当をつくる。必ず数品つくり、栄養バランスにも気を遣う。
この表現の違いでも、読み手の頭に流れる風景やイメージにすごく差が生じます。
話す対象を絞って、
より具体的にする
それを意識すると、言葉が頭に入りやすく、人の印象に残りやすい。
強調したい内容を目立たせる【魔法の言葉】
最後に、会議やプレゼンでも活用できる魔法の言葉。
・この記事を何となく見ている人も
・ツイッターから来てくれた人も
・通りすがりで来ただけの人も
・全然興味のない人も
これだけ聞いてください。
……どうですか?
一瞬 「なんだ!?」 と
注意を向けませんでしたか?
想像してみてください
ポイントは大きく3つです
今日これだけ絶対に、覚えて帰ってください
ここぞという場面で役立つ…
なんというか…
人の足を一瞬止めることのできる必殺技みたいですね。(笑)
乱発はできないと思うので、
有効に使っていきましょう!
余談ですが、言葉は丁寧すぎても遠回りになってしまうと相手に届きません。
「お願いしたいと思います」
ではなく「お願いします」
「取り組んでいきたいと思います」
ではなく「取り組んでまいります!」
日本人が陥りがちな丁寧さ、様式美?
もはやこれは無用の長物かもしれません。。
インパクトの強弱を
コントロールしましょう!
まとめ:会話は内容よりも印象
最後に、これだけ覚えて帰ってください!!
(魔法の言葉実践中)
話し方のコツをまとめます。
✔会話は内容よりも印象
✔一流は目と耳を動かす
✔共通の仮想敵を作る
✔しくじり→成功の流れ
✔数字に意味を持たせる
✔「絵が浮かぶ」言葉選び
✔話す中身は一段階絞り込む
話し方の根底は【相手の話をしっかり聞くこと】だと、改めて感じます。
話が苦手な人ほど「うまく話そう」と口を動かすことに気が向きがちです。でもそういう時こそ耳を傾けることが重要だとわかりました。
病院という職場で、日頃行っている会話で参考になることが多く書いてあり、改めてその重要性に気付けました。
そして個人的には、話し方の側面だけでなくノウハウ的な部分でも、面白かったなと思います。
ブログを書く上でも参考になる項目が結構あって、良い本でした!
紹介した内容はほんの一部です。
会話が苦手な人にも、すぐに役立つ具体例やストックしておくべき質問など、沢山の学びができます。
とても実践向きな内容でしたので
気になった方はぜひ手に取って読んでみてくださいね!
最後に1つだけ聞いてください!
当ブログの他記事もぜひ見ていってくださいね!
(技法の乱用)
ありがとうございました!
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