「自分は同性愛者かも」と感じた時に知るべき３つのこと

「もしかしたら自分は同性愛者かもしれない。」

初めてそう感じた時の不安感は大きいものです。
自覚をした後であっても、その事実を受け止められない、誰にも打ち明けられない、差別・偏見に対する恐怖心など、悩みのタネは尽きません。

同性愛は間違いでも、ましてや悪いものでもありません。
好きな人がいることは男女関係なく尊いものです。

今回は、自分が同性愛者かもしれない…と悩みを抱えている人が知っておくべき３つのことを、高校生からレズビアンを自覚し始め何年も悩んできた 自分が伝えます。

この記事を読んでほしい人

自分は同性愛者かもしれないと悩んでいる人
近しい人に同性愛者だと打ち明けられた人
LGBTという言葉に馴染みがない人

同性愛者かも…と感じたら知っておくべき３つのこと

同性愛とは？LGBTってどういう意味？

同性愛は、自分と同性の相手に惹かれることを指します。
しかし今はもっと多様な性的マイノリティが認知され、LGBTという言葉をよく耳にする機会が増えたと思います。

L　レズビアン（女性同性愛者）
G　ゲイ　（男性同性愛者）
B　バイセクシュアル（両性愛者）
T　トランスジェンダー（心身の性別の不一致）

細かく分ければもっとあるのですが、まずはこの単語のおさらいをしました。
日本の調査では8.9％（10人に1人程度）はLGBTが存在しているというデータが出ており、学校のクラスにいても何もおかしくはない割合です。

身体の性別、自認している性別、好きになる性別などの組み合わせにより、一人一人の性のあり方は違います。このような多様性はすべての人に関わる話であると考えます。

カミングアウトとアウティングの違い

カミングアウトとは
LGBT関連の当事者であることを周りに伝えること（自分が伝える）

アウティングとは
他人の性のあり方を、本人の同意なしに勝手に第三者へ暴露すること

カミングアウトをする理由は様々ですが、
「本当の自分を知ってほしい」、「この人になら打ち明けられる」、「相談したい」と、親しい相手に恐る恐る打ち明ける場合などが多いです。

自分が初めてカミングアウトしたのはSNS上のレズビアンの友人でした。

どんなに信頼を置いている親友でも、数年は打ち明けられませんでした。（そもそも自分が受け入れられなかったのも大きいですが…）

そんなデリケートな話題を、他人が勝手にバラしてしまうことを、アウティングといいます。
信頼している相手に勇気を出して打ち明けた。
翌日周囲の人たちがみんな知っていた…ということも起こります。


当事者1万人を対象とした意識調査（ライフネット生命保険委託/2019年）によると、アウティング被害の経験があるのは全体の25.1％となっていました。

カミングアウトをしていない当事者にとっては、生活が崩壊するのでは、と恐怖を感じる行為です。

家庭でも学校でも、職場でもこれが原因でいじめが起きたり、気まずくて場に馴染めなくなったり、その結果うつ病になるなど健康を損なう可能性もあります。

カミングアウトをする範囲は自分で決める（少しずつ広げるなど焦らなくていいし、しなくてもいい）

無意識にアウティングをしないために、「すでに誰かに伝えているのか」など確認し、尊重する

どこでコミュニティを持てばいいの？

10人に1人。　多様性が尊重されるように変化してきた。
そうは言ってもオープンに自分を出せている人はまだまだ少ないのが現実です。

自分だけの悩み…と抱えてしまわなくてもいいように、仲間を持つことは心強いですよね。

自分がカミングアウトできずに悩んでたどり着いた先は、SNSの繋がりでした。笑

匿名であっても隠さずに相談できる場を作ることも、自分を守る対策の一つになります。

地域の活動やイベント、SNSなど、ネットが発達した今、コミュニティに属して情報を得たり、帰属する安心感が得られることはメリットです。

自分もSNS経由やイベントで知り合った友人ともいまだに付き合いがあります。
活用できるものはどんどん使って、自分のあり方や価値観を、自分が認めてあげられることを祈っています。

番外編　友人や家族にカミングアウトされたら？

最後に、もし近しい人にカミングアウトをされたら！？という人のために
周囲に公にしていない相手からのカミングアウトは、勇気が必要です。（体験談です！！）
相当あなたのことを信頼している証拠だと思います。

「全然偏見ないよ～」「何となくそうなのかと思ってたよ！（笑）」

「え～～～！女同士ってどんな感じなの？」「周りに居なくて初めてだよ！」

などあるあるな事を言われながらも…笑
その後は普通に恋バナをしたり、報告し合ったりの会話に混ざれるのが本当にうれしかったです。

ぜひ、普通にそのまま付き合ってください。
隠さないで普通にいられることが何より嬉しいのであって、特別な配慮を受けたいわけではありません！


以上、「自分は同性愛者かも」と感じた時に知るべき３つのこと　でした。